安全な手術を行うために

清水産婦人科では手術に際して痛みを最小限に、そして身体への負担を少なく安全に行えるよう、以下のような取り組みを行っています。

  • 手術は吸引法にておこないます
    吸入法とは細い管で子宮の内容物を吸い出す術式で、子宮内膜を損傷するリスクが極めて少ない方法であると同時に術中および術後の痛みの少ない方法でもあります。
     「吸引法」はWHOの安全な中絶ガイドラインで推奨されている手術法です。  
  • 麻酔は全身麻酔にておこないます
    静脈麻酔薬による鎮静と吸入麻酔薬による鎮痛を組み合わせたバランス麻酔=ハイブリッド麻酔にて安全で術中および術後の痛みを最小限に抑えた手術を実現します。

当院の麻酔への取り組み

中絶手術は多くの医療機関で静脈麻酔薬のみによる全身麻酔にて行われています。(中には局所麻酔にて行われている医療機関もあります。)ここで用いられる静脈麻酔薬には鎮静作用はありますが鎮痛作用はなく、高容量にて投与する事で深く鎮静させて痛みを感じないようにさせます。痛みなく手術を行おうとすればするほど麻酔薬を高容量で投与することになり、その結果循環抑制作用が強くなったり覚醒が遅延するといったデメリットが生じてしまう可能性があります。

残念ながら単一の薬剤で鎮静も鎮痛も得られる麻酔薬は存在しません。 

清水産婦人科では安全に痛みを最小限に抑えて手術を行えること、速やかな覚醒と痛みや副作用の少ない術後を迎えることを実現するため、静脈麻酔と吸入麻酔を組み合わせたバランス麻酔にて手術を行います。さらに、術前投薬から術中の点滴、術後の投薬に至るまで患者様一人一人に合わせて組み合わせる事により、術後の副作用や痛みを軽減できるようにしております。